ベトナム・オフショア開発最新情報(2024年2月)

こんにちは。大変お世話になっております。
ISV VIETNAM 糸見です。

ベトナムは2月10日に旧正月を迎えて、やっと新しい年に入りました。
ベトナム文化では旧正月は特に大切にしています。

昔あるベトナム人家族が経営するゲストハウスに長らく住んでいたのですが、
そこに住んでいる外国人はみな、旧正月の大晦日の23時59分までに一旦、建物の外に出されます。
そして、0時を過ぎ元旦を迎えると、そのゲストハウスの敷居を跨いで中に入りなおすということをしていました。

新年を迎えて、初めて「家」や「会社に入る」お客様や人は、その1年を占うとても大切な人となるのです。間違っても招かざる客になってはいけないため、元旦の朝に知人の家を訪れるのも躊躇われますね~笑

急速な経済発展をして高層ビルが建ち並んででも、縁起や迷信をとても大切にするベトナム人は微笑ましいです。
今年は辰年です。ベトナムでは龍はとても縁起の良いものですから、龍のように上昇して行きたいと思います。

【ベトナムIT事情~選ばれなくなった日本】

さて、今回も人材のお話です。経済産業省が2018年に発表した「2025年デジタルの壁」が目前に迫っています。
そこでは、2020年には30万人、2030年には需要次第で45万人から80万人にまでIT人材不足が拡大するとされていました。

大きな要因は多くの企業の基幹システムが、COBOLなど古い言語で書かれたレガシーシステムとなっており、
保守や開発を行ってきた担い手が、2025年までに定年を迎えて大きくIT人材が不足することにあります。

古いレガシーシステムから最新プラットフォームを利用したクラウドシステムへの刷新や、企業のDX推進によりIT人材の需要が増え続けています。

増え続ける需要に対して、即戦力となる日本人IT人材は不足しており、外国人に頼らざるを得ない状況ですが、
雇用統計によると、日本国内でIT人材として働く外国人は75,000人程度にとどまっており、日本が「選ばれていない」ことが明白となっています。

その要因としては、日本のIT人材の給与が世界的に見ると低めである上に、ここ数年続いてる円安がさらに拍車をかけてしまい、かつてのように「日本に行けば稼げる」という魅力ある待遇が提示できない状況にあることです。

また、コロナ禍で普及したリモートワークにより、どこにいても仕事ができる、いわゆる「ノマドワーカー」が認められたことも要因の一つです。

実際、ベトナムでのフリーランサー向けの案件情報サイトや、SNS上でやり取りされる案件情報などを見ていると、
欧米諸国からベトナム人ITエンジニアを直越雇用して、完全リモートで作業できる好待遇案件として仕事を依頼するケースが増えています。人によってはベトナムにいながら、世界標準の報酬が稼げるチャンスがあるのです。

ボーダレスな世界が進む中、「人や会社が国境を越えて移動しなくとも、人を求めて仕事だけがネット上で移動する」
そんな新しいオフショア開発の時代に入ったのかもしれません。

この10年でベトナムは日本企業を含む世界のソフトウェア・オフショア開発拠点としての地位を確立しました。
単に安さ求めていた時代から、優秀な「働き手」を求める時代へ完全に変化したように思います。

そうは言っても、まだまだベトナムのオフショア開発は思慮不足や確認不足も多く、お客様の期待値を超えられない場合もあります。

作業意識の改善、品質意識の改善を行い、お客様の期待値を超えることによってスタッフの待遇もより良いものへ、
これから、ますますボーダレス化する世界で、スタッフ一人一人がシームレスに活躍できる組織に成長させて行きたいと思います!

【最新の弊社オフショア案件事情】

IT技術は本当に日進月歩です。先のレガシーシステムではないですが、ほんの数年前まではVB.NETやC#.NETなどのWindowsFormの業務システム開発が主流でしたが、あっという間に、WEBアプリケーションに置き換わって行きました。

そして、その「WEBアプリケーション」も従来のブラウザとサーバーがリクエストとレスポンスを繰り返す仕組みの「MPA(Multi Page Application)」から、
最初の1ページだけWebページを返し、その中の必要なデータだけをサーバー側から受け取ってWebページを生成する仕組みの「SPA(Single Page Application)」へと主流が変わりつつあります。

SPAとなることで、スマホアプリのように、よりきめ細かくスムーズな操作性を得ることができます。

弊社では、フロントエンドに「React、Vue.js、Next.js、Angular」バックエンドに「Python、PHP、Java、Node.js」を利用する開発案件が多くなっています。MPAはもちろん、SPAでの業務システム開発を予定されているお客様がいらっしゃいましたら、是非お声掛けください。

まだお仕事をご一緒していないお客様!今年こそオフショア開発をスタートしませんか?
販売管理、生産管理、勤怠管理、在庫管理など業務系WEBシステムの、フロントエンドからバックエンドまで一貫して開発可能!MPAはもちろん、SPAでの開発実績も多数あります。

 「オフショア開発を始めたいがどうすれば良い?」
 「以前、オフショア開発で失敗したが、どうすれば上手く行く?」
 「品質や納期は本当に大丈夫?」
 「契約や支払はどうするの?」などなど

オフショア開発のご不安や現状の課題にお応えします!

日本国内で、ソフトウェア開発で社内や協力会社にてリソース問題を抱えられているお客様、
将来の技術者不足を見据えて、ベトナムへの委託をお考えのお客様、是非ご連絡下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

糸見 圭太郎 Keitaro Itomi

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!